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先日の記事で、XMメニュー内からVPSを申込むと、VPSの管理事業者である BEEKS Finalcial Cloudが提供するVPSが払い出される
という内容をご説明しました。
同社のサービス内容が気になりましたので、今回は直接BEEKS社と取引した方が安いのかどうかを調査した結果をまとめます。
Contents
結論
VPSの性能を問わないのであれば、XMのメニューから申し込んだ方が安いです。
XMメニューから申し込んだ場合、特定条件を満たした場合に限り月額利用料金が無料になることもありますが、
かりに有料であった場合でもXM経由の方が安いことが分かりました。
BEEK社サービスラインナップ
BEEKS社のサポートデスクに連絡し、詳細を伺ったところ、本来提供しているVPSのコースは
マシンスペックごとにブロンズ、シルバー、ゴールド の3種類があり、性能を選べる様になっています。
また、年間契約することで、12ヶ月→10ヶ月分の料金で利用できるようです。
XM経由で申込したインスタンスを確認すると、
vCPU : 1個
CPUクロック数: 2.7GHz
メモリ :1.27GB
ストレージ :25GB
というスペックでしたので、BEEKS社のブロンズコースと完全に合致していますので、
このブロンズコースの料金と比較すると
XM経由での申込 :$28 x 110円 = 3,080円
BEEKS社への直接申込 : 4,750円
となります。
申込手続についてもXM経由で行うと非常に簡単な手続で発行が出来ますので、
とりあえず運用を開始したい場合には、XM経由で申し込むのが吉ですね。
ただし課題も・・・
vCPU : 1個
CPUクロック数: 2.7GHz
メモリ :1.27GB
ストレージ :25GB
このスペックを見て、マシンパワー的に不安を覚えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特別複雑でないEAを1本だけ動かす分には特段支障ありませんが、複数のEAをポートフォリオ的に同時運用する場合や
少々重いロジックを含むEAを稼働させたい場合には物足りなさを感じるスペックです。
私自身も、いくつか自作したEAの内、複数の通貨ペアの情報を大量に収集しながら判定を行うようなEAがあるのですが
このスペックではTick毎の処理が十分な速度で実行できず、判定の遅延を起こしそうなレベルのため、
提供VPSの諸条件について質問をしてみました。
XM経由で申し込んだVPSのスペック変更は可能か?
XM社、BEEKS社、それぞれに問い合わせをしてみました。
・XM社回答
XM様にお問い合わせ頂ければ幸いです。
・スペックアップしたい場合はBEEKS社へ直接申し込む必要あり
VPSは複数発行できる?
・XM社回答
XM様にお問い合わせ頂ければ幸いです。
・複数台保有したい場合はBEEKS社へ直接申し込む必要あり
BEEKS社サービスは高い?安い?
日本で展開されているようなVPSと比較すると割高感が否めませんが、
XM取引サーバーとの立地を考慮した優位性を加味すると価格相応の価値があると見てよいのかも知れません。
しかし シルバープランくらいで運用したいと思った場合、年85,500円はまあまあ高いですね。
同じ位の構成を AWS EC2のロンドンRegion で建てた場合、
t3.mediumインスタンス(vCPU 2, メモリ4GiB)を選択した場合、
オンデマンド24/365でも年間約63,000円、 リザーブド1年にすれば約3割引として約44,000円です。
若干スペックが高く、かつ安い。 これで、取引サーバーとの通信速度に不満がなければ良いのですが。
これは時間を見つけて調査しておきたいと思います。 確認できたら、後日改めて報告したいと思います。