海外FX口座に入出金する場合はAML規制に注意

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FX(外国為替証拠金取引)を行う場合、日本国内のFX業者だと規制によりレバレッジが最大で25倍ですが、海外のFX業者を利用すると数百倍のレバレッジで取り引きすることが可能です。

海外のFX業者には、超ハイレバレッジ以外にもゼロカットやボーナスなど多くのメリットがあり魅力的ですが、入出金についてはやや複雑なルールがありますので注意が必要です。これにはAML規制が深く関与しています。

今回は「海外のFX業者を利用する際の入出金の注意事項」についてお伝えしていきます。

AML規制と入出金の関係

AML規制とは

 

 

反社会勢力のテロリストや犯罪組織は、不正に手に入れた資金をタックスヘブンの金融機関や企業の口座を転々と移動させて出所をわからなくし、無理やり合法的な資金に変えてしまいます。これを資金洗浄(マネーロンダリング)と呼ぶのですが、このマネーロンダリングを防ぐための犯罪収益移転防止法が、アンチマネーロンダリング規制(Anti-Money LaunderingAML)です。

 

海外にある大手のFX業者はAML規制を遵守しており、厳格な本人確認を求められることになります。さらに入金・出金のルートも厳しく管理されています。一部のFX業者ではそのような取り決めがないケースもありますが、それはどこの国のライセンスも所有しないような完全無許可営業のブローカーです。預けた証拠金もまったく補償されておらず、最悪持ち逃げされるリスクもありますので、よく確認した方がいいでしょう。

 

FXで特に注意するのは入出金について

 

 

FXでなぜAML規制に注意しなければいけないのでしょうか? それはAML規制によって、「資金は移動元にしか移せない」と決まっているからです。FX口座にある証拠金を、他人の銀行口座に移すことは当然できません。それだけではなく、「入金したルートでしか、出金できない」のです。

 

ここが理解できていないと、「このFX業者では利益が出ても出金を拒否する」という誤解に繋がってしまいます。よく2チャンネルやネットのブログでそのような話を目にしますが、ほとんどがAML規制を知らないで起きたケースです。利益を出し過ぎたから出金を拒否されたわけではありません。このような勘違いから尾ひれが付いて、そのFX業者の評判になっていることもあります。

 

ライセンスを所有し、AML規制を遵守しているFX業者であれば、基本的に出金拒否など起こりません(FX業者独自の禁止行為があり、それに抵触するようなトレードした場合は別です)。まずは、しっかりと入金と出金のルールを認識するようにしましょう。

 

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具体的な入出金ルール

 クレジットカードを利用した場合

 

 

国内のFX業者と大きく違うのは、「クレジットカード」(デビットカードも同様)が利用できるということでしょう。この場合、海外ショッピングの枠になりますので、ポイントも多く獲得することができます。

 

利用できるクレジットカードのブランドはそれぞれのFX業者で異なりますので、こちらも事前に確認しておく必要があります。VISAであればほとんどのFX業者に対応しています。

 

クレジットカードが好まれるのは、とにかく入金のスピードが速いこと、手間がかからないということでしょう。証拠金維持率が強制ロスカットの水準に近づいてきて、すぐに入金する必要がある時など便利です。

 

問題は出金になります。クレジットカードで入金した分は、必ずクレジットカードで出金しなければなりません。他のルートでは出金できないのです。

 

これは厳密にいうと出金ではなく、返金処理(リファンド処理)扱いになります。そのため時間がかかり、出金まで1ヶ月かかるケースもあります。あくまでも返金処理ですので、クレジットカード支払いで得たポイントも取り消しになります。

 

さらに重要なのは、FXの利益分をクレジットカードでは出金できないということです。クレジットカードで出金できるのは、クレジットカードで入金した金額までです。利益分は海外送金という手段になります。ここの知識が曖昧だと、利益分が出金できないとクレームをつけることになってしまうのです。

 

クレジットカードは入金には便利だが、出金時はかなり面倒だということを知っておく必要があるでしょう。FX業者によってはクレジットカードで入金できるものの、1年間はクレジットカードでの出金はできないという特殊なルールもありますので、しっかりと確認をしてからFX業者を利用すべきです。

 

オンライン決済サービスを利用した場合

 

 

最近ではオンライン決済サービスを利用して入金したり、出金したりできるFX業者が増えてきています。代表的なのはbitwalletでしょう。なんといっても出金が速い点が大きなメリットですし、どれだけの金額を出金しても手数料が824円しかかかりません。海外送金を利用すると手数料だけで5,000円近くかかってしまうことを考えると、コスト面でもかなり有利です。

 

bitwalletの扱いについては、サイトの情報だけではなく、FX業者の日本語サポートセンターを利用して最新情報を入手すべきです。2019年になって突如取り扱いが中止になったり、これまでクレジットカードで入金した際の利益分をbitwalletで出金できたのが、急にできなくなっていたりしています。しかも公式には告知されていなかったりするケースもありますので注意が必要です。

 

クレジットカードで入金した際の利益分をbitwalletで出金できるのであれば、この方法が最も手数料を抑えられますのでおすすめです。

 

日本人トレーダーにもっとも支持されている「XM」では、20195月より利益分のbitwalletでの出金ができなくなりました。その代りにSTICPAYが利用できます。同じようなオンライン決済サービスで、XMの他にもbitwalletからSTICPAYに提携を切り替えているFX業者があります。海外送金よりか手数料は抑えられると思いますが、出金時の手数料は800円+出金額の1.5%と、bitwalletよりも割高です。

 

このように海外のFX業者を利用する場合、一部はクレジットカードで出金できるが、一部は別の手段を使わなければならないといった決まりがあり、それぞれのFX業者でかなり異なりますので、入金の流れだけで納得するのではなく、しっかりと出金時の流れも確認してからFXを始めるようにしてください。

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