MT4 と MT5 の違いは?

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証券会社の対応状況

国内証券会社はMT4にしか対応していません。MT5を使用した取引をするためには、

  • 海外FX業者を利用する
  • MT5のの売買シグナルをMT4で受け、国内FX業者の口座で売買する

のいずれかですが、個人的には後者をお勧めします。

特に問題になるのは課税の影響で、海外FX業者の口座を利用して売買すると、発生した利益は雑所得のため累進課税の対象となります。
給与所得がある方は、それと合算した所得額に対して課税率が決まり、20万円以上で確定申告が必要、かつ利益が積み上がる程に課税率も上がります。

所得税の速算表
課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円を超え4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円
No.2260 所得税の税率より抜粋

 

一方で、国内FX業者の口座を利用した場合、2012年以降は申告分類課税のため、利益額に関係なく一律20%(復興特別課税が別途発生、厳密には20.315%)となります。
海外FXは入出金関連のトラブルや上記の納税額の問題もありますので、長期での安定的な運用を考慮すると、やはり取引自体は国内FX業者で実施する方が良いかな、と
個人的には感じています。

じゃあMT5使えねーからどうすんの?? ってことになりますが、、回避策としてMT5のトレード結果をMT4へコピーさせる手段があります。
実装手段は様々あるようですので、別の記事でご紹介したいと思います。

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時間足

MT5の方が、より選択肢が広がりました。

期間 MT4 MT5
1分
2分
3分
4分
5分
6分
10分
12分
15分
20分
30分
1時間
2時間
3時間
4時間
6時間
8時間
12時間
1日
1週間
1ヶ月

 

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通貨ペア

通貨ペアに関しては、 MT4 / MT5 の違いではなく、取扱証券会社に依存した問題のため、製品差異には該当しません。

バックテスト

MT5からは、バックテストのマルチコア対応やローカルネットワークのPCリソース活用、クラウド活用など
様々な手段でバックテストの高速化が可能になりました。

フォワードテスト

MT5からは、フォワードテストがストラテジーテスタの標準機能に組み込まれました。

フォワードテスト期間を設定しテストを開始することで、バックテストに続けてフォワードテストが実行されます。

テスト結果も、バックテストとフォワードテストでそれぞれ統計結果が出力されますので、
パラメータ最適化が妥当であるか(カーブフィッティングしていないか)を客観的に評価できるようになります。

ヒストリカルデータ

まだ十分に確認できていませんが、私はバックテストに1分足OHLCを使用していますが(1時間足前後を使用したEAメインのため)
デフォルトでもバックテスト品質は特段問題なく、DucasCopyTickStoryから別途ヒストリカルデータを調達、インポートするということは実施していません。

MT4の頃は duka - Dukascopy historical data downloaderもよくお世話になっていましたが、
色々手間でしたので、この辺りの煩雑さから開放されるのは嬉しい限りです。

その他

まだまだ、触りきれていない部分もありますので、随時、差異をまとめていきたいと思います。(中途半端でごめんなさい)

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