EA稼働中にやってはいけないこと

EAの動作環境が整備できたら、あとは起動して放置しておくだけで問題ありません。

やることと言えば、適宜口座残高や保有ポジションを確認するくらいで良いのですが、逆に意図せずやってはいけないことを実施してしまったためにEAが期待通りに動作しないことがあります。

運用開始後に頂くお問い合わせの中で、「いつまでも決済されず、保有しっぱなしのポジションがある」という内容を伺うことがありますが、これは今回の内容に該当する可能性があります

運用上の注意点、トラブル回避方法、万が一問題が起きた場合の対処方法についてご案内しますので、類似の問題がある場合は本記事をご参考になさってください。

やってはいけないこと

稼働中のEAを再起動すること です。

何故やってはいけないか?

EAの構造にもよりますが、今回ご提供しているEAは複数のポジションを総合的に評価し、新たにポジションを保有したり、まとめて決済を行います。

EAを起動してから保有したポジションの情報はEAの内部メモリに一時的に情報を保持していますが、EAを再起動した場合、このメモリ上の情報は一度クリアされます。

つまりEA再起動前に保持していたポジション情報を管理するメモリ情報がクリアされることから、そのポジションをEAが決済することができなくなります。

 

※揮発性のあるメモリではなく不揮発性のディスク等に書いておけば良いのでは? という議論もありますが、実行速度の問題と、再起動発生パターンによってはディスクに書いても再起動前の挙動を適切に制御できないケースもあるため、必ずしもディスクに書くことが全ての解決策にはなりません

 

何をするとEAが再起動するか?

EAを再起動する操作は実は色々存在しており、無意識のうちにEAを再起動していることがあります。

a. EAのパラメータを変更して保存する

EAを初回起動する際にパラメータを設定しますが、 起動後にパラメータを変更することもできます。

この起動後にパラメータを変更する操作は内部的にはEAを一度停止し、変更後パラメータの再読込み、再起動を行います。

 

b. EA稼働中のMT5を再起動する

EAは MT5というプラットフォーム上で動作しています。 土台部分のMT5が再起動すればその上で稼働するEAも再起動します。

再起動とは、停止した後に起動を行うことです。  MT5のアプリケーションを停止して、改めて起動する操作は避けてください。

手動でMT5アプリを停止(=終了)する操作は アプリ右上の「」ボタンをクリックすることです。

c. MT5のバージョンアップを行う

MT5の最新版がリリースされると、以下のようなダイアログが画面上に表示されます。

「再起動」というボタンを押せば、文字通りMT5の再起動を伴いバージョンアップが行われます。

EA稼働中の本番環境でバージョンアップをするメリットは何もありません。 新機能など試したい物がある場合は本番環境以外でMT5環境を用意し、そこでお試しください。

 

d. EAを起動したチャートの銘柄・期間足を変更する

対象チャートの設定変更もEAの再起動を伴います。

EAを稼働させた後、全体俯瞰するためにEAが稼働するチャートの足を1時間足や日足に切り替えてみて・・・ という行為はアウトです。

EAが稼働するチャートの期間足を変えるのではなく、 新たに該当銘柄のチャートを開き、EAが稼働していないチャートの足を1時間足や日足に切り替える ことは再起動を伴わないためOKです。

 

EA再起動はぱっと見で気づかないことがありますので、誤動作防止のために以下の設定を行っておくことをお勧めします。

  1. MT5の ツール→オプション を開く
  2. 「チャートの銘柄または期間が変更されたときにアルゴリズム取引を無効にする」

この設定によって、意図せず期間や期間を変更してしまった場合にはEAが止まりますので、問題に気づきやすくなります。]

 

e.ログインアカウント(=口座)を変更する

複数のMT5口座を保有し、同時に運用するケースが考えられますが、 MT5が一度にログインできる口座は1つまでです。

口座を切り替えするためにログインし直すと、EAは再起動します。 これも上記b と同じ画面の中で再起動を抑制できます。

f. プロファイルを変更する

プロファイルとは、 MT5内で開くチャートをパターン別に保存し、1クリックで切り替え出来るようにするための機能です。

これを使用されるケースは、手動売買で多くの銘柄を参照したり、複数のインジケータを組み込んだチャートを多用されるユーザーが設定を保存、切り替えする場合に使用するものなので、
自動売買をメインに行うユーザーには縁遠い機能かと思います。

これも誤操作した場合にEAが止まるよう、チェックを入れておきます。

 

g. Windows を再起動する

EAは MT5の上で動作し、 MT5は Windowsの上で動作しています。

Windows を再起動すれば、Windowsが次回起動するタイミングでは全てのアプリは起動していない状態となりますので、 MT5は停止し、 EAも停止した状態になります。

人によってはWindows起動時のスタートアップ設定でMT5の自動起動設定を組み込んでいるケースもありますが、 MT5を再起動していることに等しくなります。

 

注意すべきはWindows再起動が自動で実行されるケースですが、Wndows Updateによる自動更新は再起動を伴いますので注意してください。

Windows Update 定例で行われており、日本時間で毎月第2水曜日 に実施されます。

Windows Update 無効化手順はこちらを参照して頂けば良いですが、Windows Update には脆弱性対策も含まれるため、MT5以外の用途でも多用している個人所有のPCはWindows Update は必須と考えた方が良いです。

尚、XM、HF等のVPS環境(Beeks FX社提供のVPS環境)はデフォルトでWindows Update自動更新による再起動は無効になっており、気にする必要はありません。

誤操作を防止するために

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